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\血液から「抗体工場の心臓部」を再現/ ヒト胚中心B細胞を培養皿の中で作製 ワクチン・自己免疫疾患研究の新たなツール(Wing研がScience Immunologyに発表)

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大阪大学感染症総合教育研究拠点 James Badger Wing 教授

概要
大阪大学感染症総合教育研究拠点(CiDER)のDavid Priest特任助教(常勤)、James Badger Wing教授らの研究グループは、ヒトの血液由来のB細胞から、培養皿の中でin vitro胚中心B細胞(iGCB細胞)を作製する方法を開発しました。

胚中心は、リンパ節や扁桃の内部に形成される、B細胞が抗体を洗練させる場です。この過程によって、ワクチンによる防御を支える抗体が生み出される一方、適切に制御されないと、自分自身の組織を攻撃する自己反応性抗体が生じ、自己免疫疾患につながることがあります。ヒトの胚中心B細胞(GCB細胞)は主にリンパ組織内に存在するため、研究することが非常に難しく、これまで実験的に操作することも困難でした。

今回、研究グループは、ヒトの血液由来のB細胞に3つのシグナルを適切な順序で与えることで、iGCB細胞を作製できることを見いだしました。作製したiGCB細胞は、ヒトの胚中心B細胞に特徴的な性質を広く再現しており、抗体の多様性を生み出す「体細胞高頻度変異」も確認されました。

本培養法を用いることで、これまで研究が難しかったヒト胚中心B細胞がどのように形成されるのかを、培養皿の中で詳しく調べることが可能になります。今後、より効果的なワクチンの開発や、自己免疫疾患の新たな治療法の研究に役立つことが期待されます。

本研究成果は、米国科学誌「Science Immunology」に、9月19日(土)午前3時(日本時間)に公開されました。

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