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ヒトパピローマウイルスのヒトゲノムへの組み込みと腫瘍進化を解明(岡田研がNat. Commun. 誌に発表)

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ゲノム解析研究チーム長 岡田 随象 教授

概要
大阪大学大学院医学系研究科の佐々暢亜助教(遺伝統計学/耳鼻咽喉科・頭頸部外科学/理化学研究所生命医科学研究センター システム遺伝学チーム 客員研究員/東京大学大学院医学系研究科 遺伝情報学 客員研究員)、岡田随象教授(遺伝統計学/東京大学大学院医学系研究科 遺伝情報学 教授/理化学研究所生命医科学研究センター システム遺伝学チーム チームリーダー)、猪原秀典教授(耳鼻咽喉科・頭頸部外科学)らは、14例の日本人症例を含む51例のHPV関連頭頸部がんの全ゲノムシークエンスデータを用いて、HPVインテグレーションとヒトゲノムの体細胞変異の関連を調べました。

その結果、HPVインテグレーションの腫瘍内での不均一性や、APOBEC3によるゲノム不安定性との関連を発見しました。また、クローン性HPVインテグレーションの有無によって、がんの増殖シグナル伝達経路が異なることを明らかにしました。

本研究成果によってHPV関連頭頸部がんにおけるHPVインテグレーションへの理解が進み、将来的に、個別化医療へ貢献することが期待されます。

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