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免疫疾患シングルセル解析の羅針盤的総説を発表

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臨床研究チーム長  熊ノ郷 淳 教授

概要
大阪大学大学院医学系研究科 西出真之助教、大阪大学医学部附属病院 島上洋医員、大学院医学系研究科 熊ノ郷淳教授(呼吸器・免疫内科学)のグループは、シングルセルRNAシーケンス(scRNA-seq)を用いた自己免疫・アレルギー性疾患に関するこれまでの研究成果をまとめ、臨床応用への視点から解説した総説論文を発表しました。 
この総説では、全世界のこれまでのシングルセル研究の成果から特に免疫・アレルギー疾患における血液細胞・組織細胞の病的変化を疾患ごとに包括的に理解し図示することで、患者さんに還元しうるバイオマーカーや治療標的となる細胞群・遺伝子・分子情報の抽出を行いました。
同時に、現在のscRNA-seqを中心とした研究の問題点、今後の方向性についても言及しています。膨大なシングルセル情報が今後どのようにベッドサイド(臨床現場)へと還元されうるのか、免疫疾患の病態・治療研究のひとつの道標となる成果です。

本総説論文は、科学誌「Nature Reviews Immunology」(オンライン)に、2024年6月24日(月)(日本時間)に掲載されました。

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