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令和7年度CAMaD 若手研究者海外派遣支援事業 活動報告

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CAMaDでは、次世代のワクチン開発や感染症学・免疫学研究をリードする若手研究者の育成を重要なミッションの一つに掲げており、これらの分野において研究を行う若手研究者を対象に、海外での研究活動に参画するための支援を行っています。

学 会 名:Keystone Symposia (Hematopoiesis / Myeloid cells: Functional Heterogeneity with Therapeutic Promise)
開 催 地:Keystone Resort, Keystone, CO, USA
渡航期間:2026年2月23日~2026年2月27日(5日間)

大阪大学大学院医学系研究科
呼吸器・免疫内科学
博士課程3年 武藤豊

この度は令和7年度先端モダリティ・DDS研究センター(CAMaD)若手研究者海外派遣支援事業に採択いただき、誠にありがとうございます。皆様のご支援により、2026年2月23日から27日まで米国コロラド州キーストンで開催されたKeystone Symposia (Hematopoiesis / Myeloid cells: Functional Heterogeneity with Therapeutic Promise)に参加することができました。
Keystone Symposiaは分子生物学や細胞生物学分野の様々なテーマについて年間およそ 50~60 の学会を開催しているNPO法人です。今回のシンポジウムでは骨髄における造血幹細胞の制御機構、樹状細胞・マクロファージをターゲットとした新規治療法を中心に、世界各国から集まった研究者により最新の知見が報告されました。印象に残ったことの一つは、研究の多角性です。同じ造血幹細胞の研究であっても、造血幹細胞とワクチン接種、ストレス応答、加齢、脂肪細胞、ビタミン欠損といった様々な視点から深い研究がなされおり、それぞれの事象についてどのような手法で証明するか、といったことが非常に勉強になりました。もう一つ印象に残ったことは樹状細胞を用いた治療可能性です。樹状細胞は少ないポピュレーションでありながら、有力なワクチンターゲット候補とされています。今回、ヒトの樹状細胞のあるサブタイプを効率的に生産する手法が報告され、このように技術が進歩し、社会実装されていくのかと感心しました。
私は今回、リソソームタンパクによる樹状細胞の分化制御についてポスター発表しました。樹状細胞は生体内で重要な役割を担う抗原提示細胞の一つですが、その分化については未だ解明されていない点が多くあります。ポスター発表の時間には米国やオーストラリアなど世界各国のこのフィールドを代表するような研究者から質問や意見をいただき、議論する機会に恵まれました。反対に類似の研究をしている研究者の発表に質問をすることで、研究への理解を深めるとともに視野を広げることができたと感じております。今回得られた知見やネットワークは、今後の研究推進に大きく寄与するものと考えております。今回の貴重な機会を賜りましたことに、改めて心より御礼申し上げます。今後は、本シンポジウムで得られた知見を研究に還元するとともに、成果を国内外へ発信できるよう一層精進してまいります。

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