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[10th CAMaD Seminar on Vaccine Development]を開催しました

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当拠点では、感染症ワクチン開発に関する人材育成及び最新の情報収集等を目的として、外部講師によるセミナーを企画しています。

5月29日に、「The role of epidemiologist in preparedness for and response to the next pandemic」という演題で、古瀬祐気 氏(東京大学国際高等研究所新世代感染症センター 教授)による第10回 CAMaD Seminarを開催しました。

古瀬先生は医師・研究者・行政官などさまざまな立場に身を置いて、感染症の諸問題に対処して来られました。今回のセミナーでは、主として、その経験を基にした実地疫学の内容についてお話がありました。例えば、WHOコンサルタントとして、西アフリカでエボラ出血熱に対峙したこと等、大変興味深いお話でした。
講演では参加者のスマートフォンを活用して、さながら、インタラクティブ・ラーニングの授業のように、講師と参加者が相互に意見を出し合いながら進めるというユニークなものでした。

 講演後の質疑応答では、会場及びWEBでの参加者からの質問やコメントがスクリーンに映し出されて共有され、それらに古瀬先生が回答するという形式で行われました。例えば、「つぎのパンデミックではどのように専門家をまとめていくのか」という質問があり、今年の4月に誕生した新しい組織である国立健康危機管理研究機構 (JIHS)が中心になるだろうとの回答でした。ほかにも、「今回のパンデミックでの反省点は?」という質問が出たのに対して、データ収集と活用の仕組みが取り上げられ、説明がなされました。また、本セミナーでのインタラクティブな形式を医学部の授業に応用したい、という参加者からのコメントもありました。
参加者一同、大変有意義なひと時を過ごすことができました。

インタラクティブ形式を用いてセミナーを行っている様子

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